【囲碁レッスン】王道布石「中国流」のはじまり

囲碁レッスン

こんにちは。
井場囲碁スクール講師の井場です。
普段は囲碁のプロを目指している子や囲碁の上達に悩まれている方にレッスンをしています。

今回から人気布石であり、
有力な「中国流」についてみていきます。

中国流とは

黒1~5の構えを中国流と言います。

級位者の方々にとって
わかりやすい布石の組み立て方は

1,空き隅
2,シマリ、もしくはカカリ
3,ヒラキの順で打つ事ですが、

中国流はシマリを省いた
打ち方となります。

スピード良く展開し、
星と小目の組み合わせで地も確実に取る
バランスの良い構えを目指しています。

今回は
中国流の具体的な作戦を見ていく前に

なぜ中国流と言われるのか、
中国流が打たれるようになった
歴史について触れていきます。

中国流の歴史

中国流は中国という名がついていますが、中国発祥の布石かというと
そうではありません。

安永一(やすながはじめ)という
アマチュアの囲碁棋士が考案した布石と
言われています。

また現代では
ミニ中国流と言われる構えがありますが、

本因坊道策が使っていた手で、
300年以上も前から
中国流の構えは考えられていました。

(白1、3,7の構えがミニ中国流)

ではなぜ中国流と言われるのかというと

陳祖徳という
中国最初のプロ棋士の方が使用し、

日中囲碁交流で中国流を使い
日本棋士に勝利した事で
話題になった事がきっかけです。

その後日本棋士の間でも
研究されるようになり、
大流行となりました。

1960年代から打たれるようになった中国流ですが、

AI時代を迎えた今でも
有力な布石とされ使用され続けています。

安永一(やすながはじめ)

最近子供たちに囲碁を教えていて感じる事ですが、
囲碁の歴史について
話すような子達は少なくなった印象です。

なんとなく寂しさを感じてはおりますが、
囲碁の歴史があるからこそ、
現代の囲碁の面白さに
繋がっていると思うので、
紹介していければと思います。

安永先生は昭和を代表する
アマチュアの囲碁棋士です。
僕は師匠や、人からしか
話を聞いたことはありませんが、
一流の感性があり、
プロの方々もよく
安永先生に囲碁を教えてもらっていたと聞きます。

木谷実先生、呉清源先生が
発表した革命的な「新布石」の
ライターもしていました。

日本中国友好協会の理事もしていた為、
日中囲碁交流に大きく関わり、
その際に中国代表団に
中国流を紹介して
中国で研究されるようになりました。

中国流のほかにも
安永定石と言われるものは他にもあり、
石の効率など考えられた
筋の良い手が多いです。

これまでの囲碁界の発展に
大きく貢献した偉大な棋士となります。

時代も感性も大きく変わりましたが、
僕自身もアマチュアですが、
プロを目指している子達に
囲碁を教えている身であります。
大切なことを伝えられるように
頑張っていきたいですね。

色々な中国流

中国流に工夫を凝らした構えも
色々あります。

高中国流

黒1~5は高中国流と言われます。
黒5が一路高く、
より厚み、戦い重視になったといえます。

ただし地に甘く現代では
打たれる事が少なくなった印象です。

ミニ中国流

3~7の構えはミニ中国流です。
本因坊道策も打っていた構えも
ミニ中国流です。

僕が囲碁を始めた
20年前くらいから韓国を中心に
大流行していた印象があります。

積極的に仕掛け、
確実で大きな地模様を確保する
狙いがあります。

こちらも最近では打たれる事が
少なくなってしまい
ちょっと寂しくはありますね。

スモール中国流

1~5の構えを色々呼び方はありますが
スモール中国流と言います。

河野臨先生が多用する事で有名です。
右下の幅が狭くなったため、
右下にどう入ればいいのか
白としては難しいところですね。

棋風によって色々な事が考えられるのも
中国流の魅力の一つです。

次回

今回は中国流の布石を勉強する前に

歴史について少しばかりみていきました。

次回からは
中国流の考え方についてみていきます。

井場囲碁スクールを通して、
自分自身を楽しんで頂けると幸いです。

記事を読んでいただき
ありがとうございました。
それでは今日も最高の1日を。

ライブ配信アプリ「イチナナ」で
配信をしています。

17LIVE - Live Streaming 直播互動娛樂平台
17LIVE 直播互動零距離。各式特色才藝直播主分享生活每一刻;多元節目內容免費線上看!

こちらでは囲碁の
入門講座などしています。
囲碁を始めたい方はぜひ
気軽に遊びにきてください。

また、ギフトをくださった方、
アーミーに参加して頂いた方には
囲碁の上達に必要なアドバイスや
簡単な講座、解説など
させて頂いています。
上達のきっかけにして頂ければ幸いです。

コメント

  1. […] 前回の記事はこちら […]

タイトルとURLをコピーしました