【囲碁レッスン】王道布石「中国流」の特徴

囲碁レッスン

こんにちは。
井場囲碁スクール講師の井場です。
普段は囲碁のプロを目指している子や囲碁の上達に悩まれている方にレッスンをしています。

前回の記事はこちら

今回は中国流の特徴をみて、
良いところをみていきます。

他の布石との違い

シマリの布石との違い

布石に決まりは特にありませんが、
どう打ち進めた方がいいのか
ベースは一つ欲しいですよね。

考え方の一つとして
1に空き隅 
2にシマリ、カカリ、
3にヒラキという

布石の骨組みをしっかりとする
考え方があります。

上図の黒5のシマリは
まず右下に拠点を構えて、
そこからしっかりと
展開しようというものです。

黒7,9と
カカリとヒラキを打ちましたが、
白はここで白10~14と
右辺で地を構えています。

これを許したくないというのが
中国流の構えです。

中国流の布石を見ていきます。

黒7,9とヒラキの時に
白10と同じように入ってきますが、
この時黒11と攻めに回れることが
ポイントです。

黒5のヒラキの石が待ち構えているため、
白に眼がないよと
プレッシャーをかける事ができます。

黒15と攻勢に出て、
右上隅、右下の黒地を
大きく確定していく事が狙いです。

三連星との違い

右辺にヒラキを打つ布石といえば、
三連星がポピュラーですが、

三連星の弱点の一つに白14の三々入りがあります。

白22まで先手で稼がれ、
白24と模様の消しに回られると
黒の厚みがぼやけてしまう
可能性があります。

中国流だといかがでしょうか?
白6~10は同様の打ち方です。
黒が下辺を打った時、
白の入り方が三々ではなく、
白14となります。
これが黒3の星と小目の違いですね。

ここで黒15~21と白に眼の余裕を与えず
攻める事になります。

白はまだまだ
眼の心配をしなくてはならず、
黒は右辺と下辺の地が
まとまりやすくなります。

攻めの布石

白6のカカリは妥協の手です。
黒5,7の構えが立派となります。

星打ちと違い小目からのシマリは
隅の侵入に強く、
また黒5があるため、
右辺からの攻撃にも強いです。

黒地がよりしっかりと確保できるため、
有力な構えとなります。

白が右下隅に入ってきた時の
展開を考えてみましょう。

前図だと白が甘いので、
白1と入りたくなりますが、
黒2から白を攻めます。

黒8から黒12が好調で
黒14,16と一気に地を稼いでいきます。

それでは次に
右辺上部の戦いをみていきます。

白14などの打ち込みも気になりません。
白が弱い石となり、白を攻めれば
黒地が大きくなりやすいです。

単独で白1と打つのは
黒2のコスミツケから白を攻めます。

黒6と打てば、
白はまだまだ十分な眼のスペースを
得られたとは言いづらく、
白7と受けくらいですが、
黒8,10と黒地の発展性が高まります。

中国流は白からの侵入に対して
強い構えで、
一気の攻めで地を作る事に向いています。

まとめ

今回は中国流の特徴について
みていきました。

次回から中国流の具体的な定石など
詳しくみていきます。

井場囲碁スクールを通して、
自分自身を楽しんで頂けると幸いです。

記事を読んでいただき
ありがとうございました。
それでは今日も最高の1日を。

お知らせ

ライブ配信アプリ「イチナナ」で
配信をしています。

イチナナアカウントはこちら

こちらでは囲碁の
入門講座などしています。
囲碁を始めたい方はぜひ
気軽に遊びにきてください。

また、ギフトをくださった方、
アーミーに参加して頂いた方には
囲碁の上達に必要なアドバイスや
簡単な講座、解説など
させて頂いています。
上達のきっかけにして頂ければ幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました