【囲碁レッスン】基礎の理解は囲碁の本質【初心者~級位者】

囲碁レッスン

こんにちは。
井場囲碁スクール講師の井場です。
普段は囲碁のプロを目指している子や囲碁の上達に悩まれている方にレッスンをしています。

今回はこれから上達を
目指して取り組んでいくために

必要不可欠な石の死活に
ついて考えていきます。

なぜ陣地になっているか?

皆さんに質問です。

黒、白の陣地は
「なぜ陣地になっているか?」

説明できるでしょうか?

囲碁を初めての方に教えるとき、
境界線を作って陣地にしますよと
教えるだけでは
その後混乱してしまうケースがあります。

例えば
「黒の陣地の中に白は置いていいの?」
「黒の陣地の中に白が入ってきたらどうなるの?」など
当然出る疑問ですよね。

そこで陣地となる条件を
理解しておかないといけません。

囲碁には着手禁止点という
ルールがあります。
取られる場所には入れません。(×の所)

入れない場所の事を
「眼(め)」と表現します。

眼が一か所だと
黒は白をすべて囲えば黒1と打てます。

これは白が取られる形です。

眼が2か所できるかどうかが

陣地になるかならないかに
つながっていきます。

ちなみに取られない石を「生き」
取られている石を「死に」と
表現することが多いです。

詰碁は死活の理解

白番です。
右上をしっかりと生きれるでしょうか?

白1と打てば正解です。

黒2に白3と打てば眼が二つできます。

白1に黒2は白3と打てば眼が二つできます。

白1は失敗です。黒2と急所に打たれると
眼が二つできません。

これは五目中手といわれる
死にの基本形です。

囲碁には詰碁という
部分的な石の生き死に、死活を問う
問題があります。

この問題をたくさん解いていくことで
死活に対する理解は深まってきます。

「なぜ陣地になっているか?」

これには二眼になるかどうかが
わかる事が大切です。

詰碁がどれだけ効果のある
練習かという事がよくわかります。

詰碁と実戦のつながり

続いてこちらの問題です。
白番です。生きてください。

白1が正解です。黒2には白3と打てば二眼となります。

実はこの問題、先ほどやった問題から
△を取っただけの形と同じです。

先ほどの問題をしっかりと
解けるようになっていると

この問題の急所もわかってきます。

詰碁や石の生き死ににはつながりがあり、
発展させていくと実戦にも
大きく役立ちます。

19路盤の実戦例として
黒1~白14までの進行をみていきます。

白10はちょっと不思議な手ですが、
後に手を残しています。

それが白1と打つ手です。

ここで黒1と打たれた時、
白がどう生きるかが問題となります。

黒1には白2が正解となります。

黒3に白4でしっかりと二眼です。

黒3には白4と広げれば問題ありません。

最初の問題から少しずつ発展させていくと

色々な手のつけ方など
学びにつながります。

そうすれば一つ一つの手の意味も
深くわかるようになるので

違った景色で盤上が見れるように
なっていきます。

基礎が大切

囲碁は陣地取りゲームで

陣地が相手より大きければ勝ちですが、

その陣地のやり取りのすべてには
石を取る、取られるのやり取りが
関わってきます。

囲碁における基礎とは
石の取る、取られるが
どれくらいわかっているかとなります。

詰碁や手筋、定石などから
地道にその理解を深めていくことで

盤上のバランスを取れるように
なっていきます。

この意識をもって
取り組んでいけると良いですね。

最初の図に戻って、白が入ってきました。

黒番でしっかり取れますか?
ぜひ考えてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は石の死活について考えていきました。

「なぜ陣地になっているか?」

そこがわかれば
これから上達のためには
どんな力を身につけていく必要があるのか

少しずつ感じる取れる事かと思います。

そしてその基礎の積み重ねが
囲碁そのものを感じ取るための
大きな力となっていきます。

一緒に頑張っていきましょう。

井場囲碁スクールを通して、
自分自身を楽しんで頂けると幸いです。

記事を読んでいただき
ありがとうございました。
それでは今日も最高の1日を。

現在準備中ですが、
井場囲碁スクールの上達コースを
開講する予定です。
https://note.com/iba_igo/circle
こちらもぜひ楽しみにお待ちください。

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