【囲碁レッスン】石の役割は変わる【級位者~有段者向け】

囲碁レッスン

こんにちは。
井場囲碁スクール講師の井場です。
普段は囲碁のプロを目指している子や囲碁の上達に悩まれている方にレッスンをしています。

前回の記事は→【囲碁レッスン】石本来の姿を見る事【級位者~有段者向け】

今回は本来思っていたイメージとは
違った進行になってしまった時、
どう柔軟に考えていくかをみていきます。

まともに戦えない

生徒さんの実戦譜から。

白12のハサミに対して
黒13と三々に打ちました。
白22までの進行は
黒が攻めるという進行では
なくなっています。

実戦は黒1と頑張った手ですが、
この場合は白2と反撃され
不利な戦いになってしまいます。

左上黒は使い方を変えて
考えていく必要があります。

サバキに転換

左上黒はかなりしぶとい形で
サバキにも使えます。

黒3,5はサバキの筋で
黒9,11と難なく中央に逃げれます。

黒1としておけば
上辺白の発展性も抑える事ができます。

読みに自信のある人であれば
黒9とシノギに持っていく事も
考えるかもしれません。

黒15と白も薄いため、
シノギも十分にありそうです。

凝り形を目指す

黒1は左辺の白の厚みの働きを
悪くさせる狙いです。

同じ場所に石を集めさせ、
凝り形を目指しています。

白2には黒3です。
白4から黒を取りにいきますが、
黒7と手を伸ばし
黒9が冷静で黒13まで
良い形ができました。

白2には黒3。
黒7とキリを入れたところで
手を抜きます。

白10,12と攻めますが、
また黒19と手を抜きます。

白が左辺をたくさん打っている間に
大場に先着していきます。

白としては黒に全局的に展開されない
工夫が必要です。

例えば白2,4と先手を取り、
白6と大場に回ります。

お互いの主張が通った進行といえます。

白4に手を抜くと、白6が厳しい手です。

この取り方は今までと比べると
白の形がすっきりしています。

ここまで見ると
黒は攻めの厚みではなく、
サバキのための厚みに
転換している事がわかります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

碁は常に変化するもので、
固定した考え方を持ってしまうと

局面によっては
苦しくしてしまう原因となります。

絶対こうしなければいけない
というものは碁にはないので

盤上の変化を楽しみ、
柔軟に対応していけると良いですね。

井場囲碁スクールを通して、
自分自身を楽しんで頂けると幸いです。

記事を読んでいただき
ありがとうございました。
それでは今日も最高の1日を。

現在準備中ですが、
井場囲碁スクールの上達コースを
開講する予定です。
https://note.com/iba_igo/circle
こちらもぜひ楽しみにお待ちください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました