【囲碁レッスン】前提を変えることで楽になる(後編)【級位者~初段向け】

囲碁レッスン

こんにちは。
井場囲碁スクール講師の井場です。
普段は囲碁のプロを目指している子や囲碁の上達に悩まれている方にレッスンをしています。

前回の記事は→【囲碁レッスン】前提を変えることで楽になる(前編)【級位者~初段向け】

前回は
三線、四線の性質を見ていくことで
地になりやすさや発展性の違いを
感じ取る事ができました。
今回は具体的に打ち込みに対して
どういう対応をしていくか見ていきます。

荒らされて良い

黒15までよくある布石の一つです。
黒は上辺に模様を作りました。

白16の打ち込みが今回のテーマ図です。

結論から言うと、
堂々と荒らされましょう。

意識したい事は
右上黒の厚みと右上白の利きです。
黒は右上の定石で壁を作りました。
その壁に追い込む形で
白をせまくしていきます。

白の対応次第では
右上隅の白の死活も関わってきます。

眼に対するプレッシャー

白1と手を抜きたい所ですが、
黒2、4が厳しい手です。

この手に対して白は手を抜くと
上辺の白石は取られてしまいます。

白に二眼はできません。

白7と生きに向かいますが、
黒10とここに石が来るのがポイントです。

白15と生きましたが、

黒1が右上白に利いています。
白2と守れば黒3と右辺を盛り上げて、
黒優勢です。

全局に影響

左上白にも影響があります。

△に石が来たので黒1の三々入りが
より良くなります。

白4に黒5とサガリで
白の地をさらに奪う事ができます。

中央から圧をかける手もあります。

展開次第で打つ手を変えていくと
面白いと思います。

攻めが続く展開に

白は1と守るくらいです。
これなら上辺と隅の眼は安全です。

黒2,4と大きく構える事によって
有利な展開を続けていきます。

白5と誘いこみ、
黒6、12と中央を厚く構え、
黒14と攻めが続けば

黒模様が段々と地として
固まっていきます。

白地が大きく発展していかないことも
魅力です。

打ち込みに対しては

眼に対するプレッシャーをかける事で
全局的な発展性を高めていく事
大きなポイントとなります。

対応いろいろ

白3のワリコミはシチョウが
どちらが良いかを見る必要があります。

この場合は黒12と逃げられて
白が失敗です。

白7は面白い手でシチョウアタリです。

黒8と受けてしまうと、
白のシチョウが良くなります。

黒8が味の良い手です。

白11まで分断されてしまいますが、
上辺の黒地が大きく、
黒12と白の発展性を抑えて
黒が打ちやすいでしょう。

白1のツケも考えられます。

この局面であれば
黒2と上から打ちたい所です。

白5には黒6と打てば
白に傷を作る事ができます。

黒14まで黒地のまとまりが良いですね。

白9と中央を厚くすれば、
白13からの戦いが予想されます。

ここからは力勝負です。

局面を変えて考えて見る

局面を変えて対応を考えてみると、

石のバランスも
よくわかってくると思います。

色々な局面で全局に対する影響が
どう変わってくるかも
考えていきたいですね。

まとめ

今回は模様の碁から

打ち込みに対する対応をみていきました。

地を囲ったはずなのに、
地を荒らされていて困っていたという方も

もともと「地は荒らされていいものだよ」と前提から変えられると

碁が楽になると思います。

また当然ながら打ち込みが
有力な時もあるので、
どんな時に打ち込みが有力なのかも
今後見ていけると良いですね。

井場囲碁スクールを通して、
自分自身を楽しんで頂けると幸いです。

記事を読んでいただき
ありがとうございました。
それでは今日も最高の1日を。

現在準備中ですが、
井場囲碁スクールの上達コースを
開講する予定です。
こちらもぜひ楽しみにお待ちください。

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