【囲碁レッスン】前提を変えることで楽になる(前編)【級位者~初段向け】

囲碁レッスン

こんにちは。
井場囲碁スクール講師の井場です。
普段は囲碁のプロを目指している子や囲碁の上達に悩まれている方にレッスンをしています。

布石を打ち進めていると、
自分の地だよと思っていたのに
相手に地の中に入られ、
自分の地が簡単に
奪われてしまう経験はないでしょうか?
それでは「最初に囲った意味がない」と
そう思う事もあるかもしれません。

ですが、前提を変えてしまえば
新たな視点で碁が見れるので
自分の地を荒らされる
心配がなくなります。
今回は地を荒らす手、
「打ち込み」に対しての
考え方を見ていきます。

地を簡単に奪われる打ち込み

右上の白8のカカリに対して
黒9~15は定石です。

黒地が大きく見えて、
級位者の方々が取り入れているのを
よく見ます。

ですが、この後白16などと打ち込まれて

黒地が全部荒らされてしまう
経験はないでしょうか?

黒1と閉じ込めるのが自然ですが、
白2と黒地に入りこんできます。

白12となると白はつながり、
黒地も奪われてしまいます。

これは悲しいですね。

黒1と守るのは白2と左上黒が弱くなり、
地の発展がなくなるので
黒としては不満です。

それでは打ち込まれると困るのか?
というとそうではありません。
まずはこの布石の特徴について
みていきましょう。

三線と四線の違い

黒5~9も最初に覚える定石の一つですが、

三線に石が集まっています。

石が三線の場合
地を荒らしにくくなります。

白1と入っても眼のできるスペースが
足りず苦労することになります。

確実な地は確保できますが、
そのかわり上からの攻撃には弱いです。

三線は中央の発展性は低いといえます。

それでは黒7と四線に構えた場合を
見ていきます。

白1と入れば白5と
三線に広げる事ができるので、
十分な地のスペースが得られます。

そのかわり、全体的にみると
大きな黒模様ができます。

地は奪われますが、
その後の戦いを見ると
有利に戦えるのが四線の手の特徴です。

中央からの攻撃には
地を確保したとき
大きな地が残りやすくなります。

三線は地を作りやすいが、発展性が低い

四線は地は作りにくいが、発展性が高い

と考えていくと良いでしょう。

地を奪われるかわりに

この布石を見ると、
黒は大きな模様を作りましたが、
上辺黒は地になるわけではありません。

上辺を黒地にするというわけではなく

上辺に白に入らせて
それを利用するという発想が必要です。

次回は具体的に白の打ち込みを
どう利用していくかを見ていきます。

ぜひ今後の展開を考えてみてください。

まとめ

今回はまず四線に打つこと、
模様の碁の特徴をみていきました。

大切な事は碁は打ったものが
そのまま地になるわけではなく
変化するという事を知っておく事です。

次回、入られても
その後の方針をしっかりとすれば、
これまで感じていた
地を全部奪われて悲しい気持ちも
なくなってきます。楽しみですね。

井場囲碁スクールを通して、
自分自身を楽しんで頂けると幸いです。

記事を読んでいただき
ありがとうございました。
それでは今日も最高の1日を。

現在準備中ですが、
井場囲碁スクールの上達コースを
開講する予定です。
こちらもぜひ楽しみにお待ちください。

コメント

  1. […] […]

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